結論:普段の作業は Sonnet 5.5、設計・大規模リファクタ・金融判断のような失敗が高くつく作業だけ Opus 5.5 に切り替えるのが、私の現行ルールです。Fable 5.1 は常用しません。この記事では、料金の確認値と、運用ルールを1か月で2回書き換えた過程をそのまま載せます。
Opus 4.8 時代のモデル使い分けは Claude Codeのモデル使い分け で書きました。あの記事の芯は「モデルの格 × effort の2軸」です。本記事はその続編で、モデル世代が変わったときにルールをどう畳み直すかに絞ります。
先に結論:2026年10月時点の使い分け
Sonnet 5.5 を既定にし、Opus 5.5 は難所に限定します。理由は単価です。公式料金表では Opus 5.5 の入力・出力単価が Sonnet 5.5 のちょうど2倍で、使い分けの判断はほぼこの倍率で決まります。
| モデル | 入力(/MTok) | 出力(/MTok) | キャッシュ読み出し(/MTok) | 私の用途 |
|---|---|---|---|---|
| Sonnet 5.5 | $2 | $10 | $0.10 | 常用(effort は既定の medium、難所だけ high) |
| Opus 5.5 | $4 | $20 | $0.20 | 設計・大規模リファクタ・金融判断、および advisor |
| Fable 5.1 | $10 | $50 | $0.25 | 実質出番なし |
出典:Anthropic 公式 Pricing(2026年10月13日確認)。API 従量課金の標準単価で、サブスクリプションの使用上限とは別の話です。
Sonnet 5.5 を常用にする理由
Sonnet 5.5 は入力 $2・出力 $10 で、Sonnet 5 と同額です。変わったのはキャッシュ読み出しで、Sonnet 5 の $0.20 に対して 5.5 は $0.10 と、入力単価の0.05倍まで下がっています(公式料金表、2026年10月時点)。
Claude Code のように同じ会話履歴を何度も読み直す使い方では、入力の大半がキャッシュ読み出しになります。単価の差がそのまま効くのはこの部分です。ただし、Claude Code のサブスク使用上限にどう響くかは公式に記載がないため、「上限に余裕が出る」とは言えません。ここは自分の プラン の消費ペースを見て判断してください。
effort は Sonnet 5.5 の既定である medium をそのまま使い、うまくいかない作業だけ high に上げます。xhigh が必要になった時点で、effort を上げずに Opus 5.5 へ切り替えます。
Opus 5.5 に切り替える作業
Opus 5.5 は2026年9月22日に公開されました。Anthropic の発表には「ほとんどの作業で Fable 5.1 と同水準で、Opus 5 より運用コストが40%低い」という趣旨の記載があります(anthropic.com/news、2026年10月確認)。これは Anthropic 自身による比較で、第三者の検証ではありません。
私が Opus 5.5 に回すのは次の3つです。
- 設計の検討や、複数ファイルにまたがる大規模リファクタ
- お金が動く判断(自動売買ロジックなど)
- Sonnet 5.5 のメインセッションに付ける advisor
単価は Sonnet 5.5 の2倍でも、やり直しが1回減れば取り返せる作業だけを選んでいます。
Fable 5.1 を常用しない理由
Fable 5.1 は入力 $10・出力 $50・キャッシュ読み出し $0.25 で、Opus 5.5 より全項目で高く設定されています(公式料金表、2026年10月時点)。入力と出力は2.5倍、キャッシュ読み出しは1.25倍です。
Fable を advisor に付けるのは、次の2つが両方そろうときだけにしています。
- Opus 5.5 をメインにした高リスク作業(売買ロジックや大きな設計判断)である
- 週間の全モデル枠に余裕がある
付けるときは claude --advisor fable でセッション単位に指定します。/advisor fable は既定として保存されてしまうので使いません。Opus 5.5 メインに付けられる格上の advisor が Fable だけ、という公式 docs の対応表が理由です(Claude Code docs: advisor)。
運用ルールを1か月で2回書き換えた記録
ここからが本題です。モデルが更新されるたびに、私は自分の運用ルールを書き換えてきました。直近の2回は次の通りです。
- 2026年8月20日:Opus 4.8 基準から Opus 5 基準へ。常用は Sonnet 5、設計・大規模リファクタ・金融判断は Opus 5、Fable は実質退役としました。
- 2026年9月29日:5.5 世代へ。常用を Sonnet 5.5、難所を Opus 5.5 に置き換え、advisor は Opus 5.5 で確定しました。
Opus 5.5 の公開が9月22日で、書き換えは1週間後でした。この1週間は料金表と発表を読み、自分の消費の中身と照らして判断する期間でした。
書き換えのたびに見直した3点
- モデル名と単価の記述:数字を複数の場所に書くと片方が古くなるので、1か所だけを正とし、他のファイルからは参照にしました。
- キャッシュ読み出しの倍率:Opus 5 から 5.5 でキャッシュ読み出しが $0.50 から $0.20 に下がり、以前書いた「Fable との差はごくわずか」という記述が成り立たなくなりました。
- advisor の組み合わせ:メインより格上の advisor が使えるか、使うと何が増えるかを確認しました。
2回目の書き換えで特に効いたのは2つ目です。前の世代の数字を前提にした結論は、モデルが変わると静かに外れます。
作業のやり方がいちばん変わったのは advisor の付け方です。以前は、Fable 5.1 を advisor にすれば Fable 専用の週次枠で回せて、通常の枠を温存できるのではと考えていました。ところが2026年9月29日に実際に試すと、Fable の使用分は「週次・Fable」と「週間・全モデル」の両方から同時に減っていました。専用枠は上乗せではなく、追加の上限だったわけです。
そこで advisor は Opus 5.5 を既定に固定しました。10月6日からは、Fable を付けるのは「Opus 5.5 で失敗が高くつく作業をする」かつ「週間の枠に余裕がある」ときだけで、claude --advisor fable でそのセッションに限って付けています。/advisor fable は既定として保存されてしまうので使いません。
世代が変わったときの畳み直し手順
私は新モデルが出たら、次の順で見直します。
- 公式料金表で入力・出力・キャッシュ読み出しの3つを確認する
- 発表の性能比較は「提供元の自己申告」として扱い、自分の作業で試すまでルールに入れない
- 常用モデルを決め直し、難所だけ上位モデルに回す条件を文章にする
- 古い世代の数字が残っていないか、運用メモ全体を検索する
この記事のルールも固定ではありません。Opus 5.5 や Sonnet 5.5 の性能低下を感じたら、Fable を再検討対象に戻します。
FAQ
Opus 5.5 を常用してはいけませんか
いけなくはありません。ただ、同じ会話を読み直す量が多い作業では、単価が2倍になる分が積み上がります。私は難所だけ上位モデルに回す形が合っていました。
Sonnet 5.5 と Sonnet 5 は何が違いますか
公式料金表では、入力・出力は同額で、キャッシュ読み出しが $0.20 から $0.10 に下がっています(2026年10月時点)。性能差については私の一次データがないため、ここでは述べません。
Claude Code の使用上限は長持ちしますか
公式に記載がないため、断定できません。API の単価差と、サブスクの上限の減り方は別のものとして見てください。
まとめ
モデル選びの結論そのものより、世代が変わったときに数字を取り直して、ルールを書き換える習慣のほうが長く効きます。Claude Code の費用まわりは Claude Codeの使い方のコツ も合わせてどうぞ。
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